METALとの出会い
メタルとの出会いは昭和から平成へと元号が変わる頃。
ちょうど中学生。
兄の影響でBOOWY等のROCK系にはまり始めた頃でした。
そんな若造のころ所属していた学校のクラブ(文化部)には長髪の先輩(M先輩と表記します)がおりました。
何故文化部に所属していたのかわからないくらい、中々のバイオレンスな資質をお持ちの先輩でした。
「イカすバンド天国」=通称イカ天が流行り、バンドブームと言われていた時。
その先輩もバンドを結成しており、後輩の僕たちはライブのたびにサクラ要員として
強制的に観客として参加させられたものです。
そんな環境下で過ごす日々。
M先輩のバンド仲間が部室にたむろしている中で少しギターを弾かせてもらう事に。
その中で「これは基本の練習曲だ!」とTAB譜の見方とチューニングの方法、
同時に教えられたのがLOUDNESSの「LOUDNESS」。
指が開かなかったが音を奏でたときは「へえ~面白いもんだな」と思ったものです。
そういえば家の屋根裏に親父が若いころ弾いていたらしいギターが転がってたな・・・とそのギターを引っ張り出して教えられたリフをひたすら弾いていました。
ちなみに親父のギター、クラシックギターとも知らず「先輩のギターと違ってさらに指が痛い・・・」と思ったものです。
さて練習曲として聞いていた「LOUDNESS」も自分の中では
あくまでギター練習用とした捉え方で、しばらくはJ-ROCK系を傾聴しておりました。
ただそれなりに弾けるようになると、ほかの曲も弾いてみたいという欲望と、
M先輩から渡される次の課題曲もメタル系という環境下の中、ついに運命の日が
訪れる事となったのです。
「IRON MAIDEN」
初代Paul Diannoのファーストアルバムは一度聞かされたことがあったものの、
その時は歌声が合わず五月蠅いだけの印象で2度と聞くことはしませんでした。
しかし上記のようなM先輩から課題曲を色々与えられる日々が続く中、
自宅最寄りの駅にオープンしたレンタルCD屋に何気に立ち寄り会員登録、
何かを借りなければ・・・と強迫観念に駆られCDを見ていた時たまたま手にしたのが
「死霊復活(LIVE AFTER DEATH)」。
グロいジャケットと死霊復活のタイトルからゲテモノだよな~と思いながらも、
有名といわれるバンドなのでまあ怖いもの見たさの感覚で一度聞いてみるか、
とBON JOVIやBOWWYのCD等と共にレジに向かいました。
ジャケットがグロいのでAV借りるような恥ずかしさがありましたが。
さて家に帰り他数枚をテープにダビングしたのち、すぐに聞くのをやめるつもりで
「死霊復活」をCDラジカセに入れ、再生ボタンを。
PaulからBruceにVoが変わってるなんてことも全く知らず、
最初はなんかおっさんのスピーチが入って、とりあえず前奏が開始したなーくらいの
感覚で集中せず聞いていたのち、ついに運命の瞬間が。
名曲「ACES HIGH」のツインリードが奏でられ、頭真っ白になりました。
何だこの感覚は!と心と体が震えた事は今でも忘れられません。
そして歌が始まったら自分の中で残っていた「IRON MAIDEN」の印象と全く違う
のびやかで心に刺さる歌声が( ^ω^)・・・。
何だこれ!!と食い入るように聞くこととなり、ふと気づけばあっという間に最後の曲に。
終わった後は放心状態となった自分がおりました。
METALとの運命的な出会いから約30年の時が経った今。
音楽の趣向は十人十色、同じジャンルでも好みが分かれるものですが
一時期は離れていた時もあったものの、やはりMETALには素晴らしい魅力があるために
おっさんとなった今も聞き続けております。
音楽理論などは全く知らないので学術的な分析は無理ですし、私以上に詳しい方々もいっぱいいる中で、自分の最大の武器はMETALに触れた時の「感性」と考えています。
感性で語る「JIZIMETAL」ブログ。
METALの魅力を語り続けていきたいと考えております。よろしくお願いします。
(たまに脱線するかも・・・)